子育て世代の私達が“失敗しない中古住宅”を選ぶ時のコツやポイントは、どういった所をチェックしていけば良いのでしょうか。今回は不動産売却の専門家の方へのインタビューを通して新しい視点から、わかりやすい『適正な不動産』の選び方をお届けします。

不動産売却の専門家にインタビュー!失敗しない中古住宅選びのコツ

「失敗」したと後悔しないために内覧で見るべきポイント

 
気に入った中古住宅を内覧しに行く時、しっかり見て欲しい場所があるそう。どういう箇所なのか『不動産売却ならイエキット』編集部の島田さんにお話を伺いました。

 
島田さん 「住む家を内覧しに行ったことはありますか?」

筆者  「一戸建ての貸家を探していた時にあります。」

島田さん 「その時、内覧する家の間取りは図面で確認して行きましたか?」

筆者  「はい、物件を探すのは公開されている写真や間取りが頼りだったので。」

 
部屋の広さや間取り、採光や通風の向きなど内覧に行って“写真や図面通り”と目で確認出来る事は、購入を決める際の重要なチェックポイント。だが、住み続ける中古物件を探す時には、しっかり見て欲しい他のポイントがあると言います。

 
島田さん 「上下と縦を見て下さい。」

 
まず、中古住宅で失敗する例でも多く挙げられるのが『水』に関する事。

 
上は天井。雨漏りなどの原因でシミになっている場合もあるそう。屋根は修理したけど、壁紙だけ張り替えていないなどの場合もあるので、内覧後・もしくは内覧時に確認したほうが良いそう。

 
雨漏りなどの原因で天井にシミができている

 
そして、下は床下。床下に水たまりがあった、シロアリがいた、排水管の劣化などによる水漏れなど、ひどい現状は内覧では確認出来ませんね。内覧に行く前に専門業者から、床下に関するシロアリなどの現状報告を準備してもらえるかどうかも聞いた方が良いでしょう。

 
筆者  「上下は分かるんですが、縦とはどういう所を見ればいいのですか?」

島田さん 「家は水平・垂直が基本です。縦にヒビがあったり、隙間があるというのは何らかが原因で傾いている可能性があるんですよ。大きくV字になっているような隙間は良くないですね。」

 
地盤沈下や設計不備による傾きでないかどうかなど、住宅診断(ホームインスペクション)を利用してしっかり確認したい所です。

 

私達が重点を置いて見るべきは『住設備』

 
中古住宅で上記のようなベースとなる建物自体の評価は、着目して専門家に任せるのが主流です。では、中古住宅の内覧時に自分達で見ていくポイントは?

 
島田さん 「着目したほうがいいのは『住設備の維持に関わる箇所』ですね。」

 

≪下水道なのか浄化槽なのか≫

島田さん 「浄化槽でも清掃や汲み取りにお金が絡んできます。また浄化槽の交換ともなれば5人用で工事費込み70~80万円くらいはかかりますよ。」

筆者  「下水道にしたら負担も減りますか?」

島田さん 「付近の道路に下水道が通っていれば、下水道管をひきいれることもできますが、それでも工事費は50万円位は見た方がいいでしょう。距離にもよりますが。」

いい物件に巡り合わないと、結構な金額ですね…。しっかりチェックしましょう。

 

≪主となる光熱費は電気?都市ガス?プロパンガス?≫

島田さん 「毎月の光熱費に関わります。都市ガスはプロパンガスよりも高いですからね。」

≪給湯器やお風呂、キッチンは継続使用できる状態か≫

島田さん 「どれも毎日使用するものですから、破損や故障、不都合がないかチェックです。」

 

≪照明器具やエアコンなどの空調は≫

島田さん 「売主が持っていくのかどうか。また自分たちの好みで考えている場合は、残されたものの処分は自分達でするのかどうかも聞いておいた方がいいでしょう。」

 

≪TVやネット回線、アンテナは?≫

島田さん 「回線はどこを使用しているのか、アンテナの有無なども確認が必要ですね。自分たちのものと違った場合の対策にもなります。」

 
実際に購入が決まるまで、売主との気持ちいい取引が出来るよう不動産会社も力を入れてサポートしてくれるようです。聞きずらい事は内覧後でも躊躇せずに、不動産会社へ訪ねる事が失敗しない中古住宅選びにつながりそうです。

 

内覧時にこんなこと聞いてもいいの?マナーは?

 
内覧時にこんなこと聞いてもいいの?マナーは?

 
すでに空き家にしてあり内覧させてもらう中古住宅物件も、生活をそこで継続している中古物件もあります。どちらにせよ、人のお宅。

 
島田さん「中には“買うかどうか見に来てやった”位のずけずけとしたお客様もいます。」

 
売りに出していても、愛着のある我が家を引き渡す相手がこのような態度だと、「あいつには売らない」などと揉める事もあるそうです。知らない方のお宅にお邪魔する、そういった普通の礼儀ある態度も忘れてはいけません。

 
内覧時のマナーとして避けて欲しい質問事項は4つあると言います。

 

≪元々いくらで購入したんですか?≫

中古住宅は、中古です。仲介業者も仕事です。元値を気にするなら仲介業者は不要。この質問は売主に対しても、不動産会社に対しても避けた方が良いでしょう。大きな買い物です。腹を探りあうような信頼しあえない関係では駄目ですよね?

 

≪○○だから価格さげてくれません?≫

内覧時に売主との価格交渉は絶対にしてはいけません。これは不動産会社の仕事です。

 

≪これ置いて行ってもらえますか?≫

内覧時にまだ生活を継続されている売主に、冷蔵庫や洗濯機にまで付けて下さいと言い出す方もいるとか…。おすすめしません。

 

≪重箱の隅をつつくような嫌な発言をする≫

募集図面で確認できる内容で、初めから納得されて内覧に来ているにも関わらず、やっぱりダメね・これじゃー○○すぎて変!など売主の前で平気で物件を非難する方もいます。マナー違反です。やめましょう。

 

子育て世代、コストを下げるための妥協点と発想の転換

 
子育て世代の中古住宅選びに専念している方は、これからの将来の為にも少しでも安くいい物件をお探しだと思います。コストを下げる為に物件や周辺環境への妥協も必要かもしれません。

 
島田さん「駅から距離がある、学校が少し遠い、スーパーが歩いて行ける距離にないなど、目先の便利さだけでいい物件にありつこうとすると、なかなかいい物件に巡り合えません。」

 
また、妥協しても工夫をしていく事で、生活が充実したものになることもあると言います。

 
「学校は少し距離があるけど、家と職場の中間だから大丈夫ね!」

「スーパーが歩いて行ける距離にない分、まとめ買いでしっかり節約するわ!」

「ここが古くなっているけど、俺がキレイに直してやるよ!」

 
など、便利さばかりが揃った場所では出来ない、創造や発想の転換も出来てくるんですね。

 

お買い得と感じる中古物件はどんなものですか?

 
島田さん「ズバリ、人が敬遠する物件でしょう。」

 
実はこれ、筆者も経験しています。ちょっと極端な経験談ですが(笑)

 
不動産屋さんに駆け込み『一番家賃の安い物件を』と紹介してもらいました。まさにお化け屋敷(笑)4LDKの平屋、山の上にある広い庭付きの一戸建てでした。賃貸でした。

 
内覧に行く際も、車は軽自動車しか通れない坂道。たまに猿や狸も出没するような場所。

 
その当時 私が体調を崩し、旦那の安月給で(失礼)家計は苦しく、6万のアパートから引越を決意。その安い物件は3万5千円でした。破格!?妥当!?

 
でも、小さかった子供達も私も、騒がしい中心市街地よりもずっと伸び伸びと楽しい暮らしが出来ました。賃貸だったのにも関わらず、リフォームも自由にどうぞと大家さん。

 
落ち葉での焼き芋は当たり前に出来るド田舎でしたし、キツツキが木をつつく姿を子供と双眼鏡で覗きあったり、作っていた家庭菜園の野菜を動物に食べられてしまったり(笑)家族で少しずつ理想の家に近づける日々は、幸せ以外の何物でもありませんでしたね♪

 
お買い得な中古物件で理想の暮らしを

 
暮らしは物件が決まれば、自分達で作り上げていく。求めるものは違えど、あるものをそのまま受け入れるより、妥協を妥協ととらえずにチャンスととらえて暮らしていく方がずっと面白い。

 
あなたの『お買い得な中古物件』はすぐそこにあるかもしれませんよ♪♪